音の深淵へ――Listen Differently.
CLASSIFIED FILE 01|「聴く」という行為の変化
音楽を聴いていると、ときどき、それまでとはまったく違う聴こえ方に出会うことがある。
旋律を追い、リズムを感じ、作品の構造や作曲家の意図を理解しようとしていたはずなのに、ある瞬間から、音の動き、空間に残していく響き、楽器が振動する感覚、演奏者の呼吸、そしてその音を聴いている自分自身の身体の反応を感じている。
音の中に入っていくような感覚。
ソフィア・グバイドゥーリナの音楽を聴いて、私は何度もそこへ導かれた。
CLASSIFIED FILE 02|音は「情報」ではない
私たちは普段、音を聴いた瞬間に、それを何かに分類している。
これはピアノ。
これはクラリネット。
これは高い音。
これは低い音。
これは旋律。
これは和音。
これは不協和音。
これは美しい。
これは悲しい。
私たちは音を、理解可能なものへと変換していく。
それは音楽を理解するために必要な能力でもある。
しかし、その判断によって、音が持っている時間や変化を聴き逃してしまうことがある。
音を聴いているつもりで、実は音を理解するための情報だけを