Resonance
Thought
受胎告知バルス・Annunciation Balse
宴を後にし
砂漠に繋がる湿った扉を開けると
辺りに人っこひとりいなかった
道へ出て記憶を手繰る
きた時には気づかなかったベンチに腰をかけ
目を閉じ、うつむいて右手の親指を手の甲に強く握りしめてみる
すると視線を感じ、ふと見上げると
すっとハチドリが横切る先に
あの見覚えのある大きな眼がまばたくことを覚えない
遠く近く
今をも昔をも
全てを飲み込むそれと目が合わないように
しかしすでに全てを見透かされているのは明らかであった
恐る恐る目が会うか合わないか
その瞬間
すでに無音であったのが、完全な真空とともに全て音という概念が消え去る
記憶と意思、思考、自分、私は吸い込まれていた
Leaving the banquet behind, I opened the damp door that opened onto the desert; there was not a single soul to be seen.
Stepping onto the path,